行政書士・社会福祉士よしかわ事務所の吉川です。
良い天気が続いて、日差しも夏に近づいている感じがします。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、気になるニュースがありましたので、ご紹介させていただきます。
神奈川新聞のネット記事を引用します。
—引用開始—
大和市は高齢者施策強化の一環として「おひとりさま支援条例案」を市議会6月定例会に提 案する。社会的孤立や閉じこもり傾向が健康に悪影響を与えるとの観点で個別条例化したのは全国初という。
条例案では、おひとりさまを「1人暮らしの市民であっても年齢を重ねたことによって他者や社会との関わりを必要とするもの」と独自に定義。高齢化率の上昇に伴って、配偶者が亡くなり増加する独居世帯が孤立することなく生き生き過ごすために市民、事業者、行政が一体になって支援する地域社会を目指すとしている。
—引用終了––
記事よると、社会的孤立や閉じこもり傾向が健康に悪影響を与えるとの観点で個別条例化したのは全国初とのこと。
大和市のホームページを見てみると、おひとりさま政策課という部署があり、そこに条例案(大和市終活支援条例 )が掲載されていました。
専門の部署があり、全国でも先駆的におひとりさま支援に取り組んでいることがわかりました。
また、市が現在行っている葬儀生前契約や、終活コンシェルジュのサポート、エンディングノートの発行と保管、終活かるたの貸し出しなど、興味深い事業が紹介されていました。
高齢社会の日本において、終活に関心を持つ人が増えています。
私も仕事の上で、老後のお金、介護問題、お墓問題、住宅問題、遺言・相続など、相談を受けることもあります。
近年、
「おひとりさま」や「終活」という言葉をよく耳にするようになりました。
それは、一人暮らしの高齢者に不安を持つ人が多いこと、また、今は現役で働いているけれど、将来に漠然とした不安を持つ人が多いことを表しているのではないかと思います。
「おひとりさま」は誰にとっても自分事として考える時代なのかもしれません。
未婚の方、パートナーがいてもどちらかは先立たれます。
核家族化が進み、お子さんが近くに住んでいないケースも多いです。
家族がいても、頼れない、頼りたくないなど色んな事情で不安を抱えている方が増えています。
このような状況で、大和市の取り組みは、一人で暮らす高齢者や相談相手がいない方にとって心強いサービスになるでしょう。
大和市の終活支援条例案では、市の責務を明確にし、事業者等の役割と市民の役割も明記されています。
個人的には、行政と事業者がどのように協力して市民サービスを提供していくのか興味があります。
良い取り組みであれば、全国に広がってほしいですね。
大和市の先駆的な取り組みに今後も注目していきたいと思います。